障害福祉事業は行政から許認可を受けて行う事業です。そのため、運営にも様々なルールが存在し、必ず作成をしなければならない書類や、必要項目が存在します。
利用者ごとに作成が必要な書類の中に「フェイスシート・アセスメントシート」が存在します。各利用者がどのような状況なのか、どのような特性があるのか、服薬の状況や気を付けるべきポイント等、利用者ごとに作成されるのが「フェイスシート・アセスメントシート」です。この「フェイスシート・アセスメントシート」とは、どんな書類なのか、詳しく見ていきましょう。
■フェイスシート・アセスメントシートとは?
【フェイスシート】
利用者自身がどんな方なのかというプロフィール情報の書類です。サービス利用者の氏名・年齢・住所などの基本情報から、家族構成や職歴、既往歴などの立ち入った情報まで、聞き取った内容を書き込みます。
障害福祉サービスを初めて利用するタイミングで作成されるのが一般的です。
フェイスシートの内容をもとに、個別支援計画を作成したり、緊急時の対応方法を決めたりするので、正確な内容の記載が求められます。
【アセスメントシート】
利用者やご家族から聞き取り(アセスメント)を行う際に使用するシートです。 利用者の生活情報や心身状態などの変化する情報や解決すべき課題について、利用者やその家族から聞き取り(アセスメント)を行う際に使用します。
フェイスシートもアセスメントシートも、利用者の基本情報であることに変わりはありません。しかし、フェイスシートは利用者がどういう人物であるかといったプロフィールであるのに対して、アセスメントシートは利用者の抱えている課題を分析するものという違いがあります。
■フェイスシート・アセスメントシートの必要項目
共同生活援助におけるフェイスシート・アセスメントシートは、定められたフォーマットはありませんが、指定権者によってはフォーマットを提示している場合がありますので、そちらを参考に作成を行いましょう。
またフォーマットは定められていないものの、これらの資料は支援を行う上で必ず必要な情報となります。実地指導時には必ずチェックされる部分となりますので、各利用者ごとに状況が変わるごとに作成をしましょう。
【フェイスシート】
- 氏名
- 性別
- 生年月日
- 障害区分
- 住所
- 電話番号
- 家族構成
- 既往歴・成育歴
- 職歴
- 疾病・服薬歴
- 健康状態
- 性格・趣味(障害・症状の受け止め方等)
- 環境・条件(他の事業所の利用状況等)
- 課題行動
等
【アセスメントシート】
- 基本的生活習慣
- 生活スキル
- 社会スキル
- 社会参加
- コミュニケーション・対人関係
- 該当サービスでの目指すこと
等
■フェイスシート・アセスメントシートのフォーマット
東京都 例)
【フェイスシート】
【アセスメントシート】
■しょーあっぷでできること
「個別支援計画」機能
グループホーム利用者の個別支援計画を管理します。この機能でアセスメントを併せて行うことが可能です。
作成したデータはPDFの形にてダウンロードすることができますので、印刷も可能です。
■まとめ
いかがでしたでしょうか?今回は、「フェイスシート・アセスメントシートの作成方法」についてみてきました。
事業所で利用者を受けい入れるにあたって、支援計画を立てていきます。その際に必要となるのが、このフェイスシートとアセスメントシートです。
利用者がどのような特性を持っているのか、どのような支援を必要としているのか、今後このサービスを利用することでどうなっていきたいのか、等、重要な個人情報となりますので、保管にも注意が必要です。また、これらは保管義務がありますので、必ず鍵付き書庫等で保管・管理を行いましょう。
しょーあっぷでは、運営に必要となる様々な書類を作成・管理することができます。日々作成が必要な「業務日誌」「サービス提供実績記録票」、月々で作成が必要な「利用者請求書・領収書」「国保連請求書・明細書」「代理受領通知書」、その他「個別支援計画に関する書類」「シフト表」「契約内容報告書」等々、必要書類をシステム上で作成・管理することが可能です。
利用者さんごとの料金設定の変更や棟ごとの設定・利用者管理、その他職員の管理も対応しているソフトですので、気になる方はお気軽に下記よりお問い合わせください。